2018年08月14日

『奈々子に』吉野弘さんの詩

先日の伯母の法事で、和尚さんが配ってくれたプリントに書かれていたのが『奈々子』という吉野弘さんの詩



赤い林檎の頬をして
眠っている 奈々子

お前のお母さんの頬の赤さは
そっくり
奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの
つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにもちょっと
酸っぱい思いがふえた

唐突だが
奈々子
お父さんは お前に
多くを期待しないだろう
ひとが
ほかからの期待に応えようとして
どんなに
自分を駄目にしてしまうか
お父さんは
はっきり
知ってしまったから

お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ

ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ

自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう

自分があるとき
他人があり
世界がある

お父さんにも
お母さんにも
酸っぱい苦労が増えた
苦労は
今は
お前にあげられない

お前にあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ




この詩が、必要な人に届きますように。。。




わがままと自由の違いを履き違えないように気をつけながら、わたしも自分を大切にしようと思う。


ちなみにわがままというのは、自分の感情や行動にむりやり人を巻き込むこと。
  


Posted by さとこ at 10:17Comments(0)ひとりごと